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2004年 11月 10日
ジェシカ・アルバを撮りたかっただけだろう!そう叫んでしまいたくなるこの映画、スリーピング・ディクショナリーは、Guy Jenkinという監督が撮ったもの。実際、私がこのDVDを手に取ったのも、それが理由で彼女の美しさや笑顔を見たかったからに他ならない。そういう意味ではこの映画、成功しているのかもしれないが、、、。
恐れていた通り、脚本はジェシカ・アルバ中心。つまり、主人公の都合によって話が成り立っている。植民地に亡き父の意思を継いで住民達を教育しようと乗り込んできた、イギリス人の男。そこの言語が分からない為、現地の女性に付きっきりで言葉を教わることに。しかし、課せられた条件はその女性とベッドを共にする事。ベッドを共にする共同生活でより深く、短期間でその地域の言葉を学べるという、昔からのしきたりであった。で、その女性というのがジェシカの役どころだ。文化の違いに戸惑い、その女性を拒む彼。しかし、彼女の美しさや優しさにすっかり魅せられ、恋に落ちる。しかし、しきたりを重んじる彼らの前では恋はご法度。やがて2人は引き離され、彼はイギリス人女性と、彼女は現地の男と結婚をさせられる。しかし、忘れられない彼女への思いをずっと抱えていた彼は、何とか理由を作って彼女の住む植民地へ再び足を踏み入れるのだった。 全体のストーリー設定は悪くない。決して恋に落ちてはいけない相手との恋の話というのは、障害があって情熱的でおもしろい。しかし、ストーリーの進め方が多少強引であった。まず、ジェシカが彼に興味を持つ映像が全くなく、言葉だけでそれを説明したこと、彼が言語をあり得ないスピードで覚えたこと、またはその苦労が描かれていないこと、2人が引き離された時の彼の反応がぼんやりしていたこと、彼のイギリス人の妻とジェシカの三角関係で、妻がそれに気付き2人の結婚が真実か話し合う時の彼女のあっさりした反応、、、それに最後に彼らが繰り広げる争いも、本来ならもっとハラハラする戦いになったはずなのだが。つまり全体のストーリーの持って行き方は良いのにほんの少しの演出の違いで観客が冷めてしまうことだ。これはやはり主人公中心の、予定調和な演出によるものだろう。非常に残念である。 この作品の良かったところをもう少し挙げると、やはりジェシカだ。彼女のファンならば、エキゾチックな衣装をまとって優雅に歩く彼女は見たいはず。そして、何と言っても彼女が恋に落ちた時のあの瞳だ。うるうると大きな瞳を見開いて、彼をずっと見ている。そして彼女の方が彼に抱かれたくてたまらないという感じで彼に近づいてくるのだ。こんな視線で見つめられたら、男でなくともドキドキしてしまう。そして、ベッドでのシーン。まさか彼女がここまで大胆なベッドシーンに挑戦していたとは知らなかった。彼女の体のラインは美しく、バランスのとれた女性らしいもので、国籍不明に見える何種類もの血が混ざった彼女のその風貌は、映画の世界にぴったりだった。まさに完璧とも言える彼女の魅力があったからこそこの映画は作られたと言っていいだろう。 彼女はこれからどんな作品に出るかは知らないが、文芸作品やヒューマンドラマなど、もっと脚本のしっかりした作品に出演して欲しい。彼女を見出した、ジェームズ・キャメロンは彼女を再起用しないのだろうか。ぜひとも演技力に磨きをかけて多くの作品に主演してもらいたいものだ。
by kumiserendip
| 2004-11-10 17:57
| 映画狂時代
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