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2004年 11月 03日
みなさんは、”こまねこ”を観たことがありますか?これはクレイアニメの手法で、人形とセットをひとこまずつ動かして静止画を撮影したものを、連続して再生したアニメーションです。 もうみなさんご存知だと思いますが、アニメーションはパラパラ漫画と一緒で、何枚もの絵を順に再生し、あたかも動いているかのように見せるものです。TVの場合、1秒間に30枚(フレーム)、映画の場合1秒間に24枚(フレーム)、最近ではFLASHムービーの場合、1秒間に12枚(フレーム)で連続再生しています。 ”こまねこ”は、アニメーションとはどういうものかを紹介するプロジェクトとして、2003年よりスタートしたらしいですが、これはあの、BSの”どーもくん”シリーズのスタッフが製作したもので、なんともかわいらしい”ねこ”の、行動が見事に作りこまれています。驚いたのが、アニメーションの動きの自然さ。なんと峰岸 裕和さんという、チェコのトルンカスタジオで仕事をしていた経歴を持っている方が関わっているそうだ。チェコと言えばアニメーションで非常に有名な国。しかも、イジー・トルンカと言えば、世界的に活躍したアニメーション作家ではないか。おぉすごい。その彼の才能が手伝ってかころころと動くねこのかわいさといったら、思わず抱きしめてしまいたくなるほどだ。 やはりアニメーションで最も気を配るのが、”動き”だ。これは神業であり、その人形に命を吹き込み、あたかもその人形自身が自らの意思で動いているように見せなければならない。例えば、物音に振り返るという動作ひとつ取っても、首と頭だけ動かせばよいという問題ではない。筋肉の動きを考えると全てのパーツがそれに応じて動かなければならいのだ。また、周りの共演者(人形達)も、その時特に役割がなくても動いていなければ、すぐに観客側の興味が失われてしまう。また、照明も非常に大事で、実際の自然光プラス、分からないようにバックライトなどを仕込んでおかないと、顔の輪郭だけ真っ暗になったり、ある位置から動くと途端に変な影ができたりする。音もしかり。この世に音のない世界など存在しない訳で、例え動きのない場面でも環境音(ヒーターや冷蔵庫、風の音などのノイズ)を必ず入れないといけない。しかし、セリフの場面は音を別で録音し、絶対にノイズを入れないようにしなければ、聞くに堪えない映画になってしまう。その他にも気をつけなければならない所がたくさんあるのだ。 現在、Exciteのサイトで一部映像が公開されているようだ。なんだかほのぼのしたい時は、一度このサイトを訪れてみてください。
by kumiserendip
| 2004-11-03 19:22
| 映画狂時代
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