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2004年 12月 06日
ジャッキー・チェンの映画はただ何も考えずに笑って観ることができるから好きだ。先の読めないサスペンスも良いが、お約束のパターンがあり、そこに行き着くまでを楽しみ最後はほっとするのも、楽しいエンターテイメント映画のひとつだ。
この”シャンハイ・ナイト”という映画。監督はデヴィッド・ドブキンという人で、この監督はまだまだメジャーな作品数は少ないみたいだが、今回はとても良かったと思う。俳優は、もちろんジャッキー・チェン。”シャンハイ・ヌーン”で組んだオーウェン・ウィルソンと再び共演。そしてシンガポール出身のファン・ウォン。ストーリーは、主人公が秘宝を守り続けてきた父が殺され、その仇を討つ為と秘宝を取り戻す為に、妹と親友とでイギリスに乗り込み大奮闘する物語。ストーリーはいたってシンプルだが、盛り込まれたエピソードは映画ファンをくすっと笑わせるものばかり。少し紹介すると、歴史上(映画史上)に存在した人物が出てくるのだが、彼らがどういういきさつで有名になったかが面白おかしく描かれていて、それを探すのがとても楽しい。また、アクションシーンの最中に使う小道具がいつの間にか、昔の有名な映画のワン・シーンへとつながり、アクションをしながら踊るという芸達者なところを見せてくれるジャッキー。とにかくその場にある物全てがアクションの小物になり、めくるめく展開を見せてくれ、飽きることなくクライマックスへと導かれる。 この映画で良かったのは、主演の2人の仲の良さだ。オーウェン・ウィルソンの30代口先だけのダメ男ぶりにはじめはイライラしたものだが、根は良い奴でどこか憎めない。それどころか、へなへなしているわりに口が達者でなかなか面白い男だったりするのだ。そんな2人が追い詰められて、懺悔をしたりお互いの友情を再確認するところが好きだ。そして、主人公の一本気な素直な性格も良い。ただひたすら家族や友人の為に戦う姿を応援せずにいられない。そして、配役。どの脇役をとってもピッタリ役柄にあっていて、スムーズ。途中、オーウェンが言っていた”ティー飲み野郎”もこの映画にピッタリで、剣の技も素晴らしく、大げさでない演技に好感を持てた。そして、カメラワークもなかなかのものであった。最近ではカメラを振り回したような、エフェクトをかけたくて映像を作ったような作品が多い中、この作品のカメラワークは観客にそれを意識させない程のレベルで素直なものであった。カメラワークというか、アングルで気に入っているのは、ジャッキーが戦っていて彼にピントが合っているのだが、その後ろでアウト・オブ・フォーカス(ピントが合っていない)の状態でオーウェンがもがいているのが写っているシーン。ここでのストーリーは最高におかしいし、カメラアングルも成功している。 最近では、ジャッキーが年をとったとか、体のキレが悪くなったとかいろいろ言われているが、なんのその、まだまだいけると確信した一作であった。これからもがんばってね、ジャッキー。
by kumiserendip
| 2004-12-06 22:07
| 映画狂時代
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